2019年09月26日

メコンに沿って(4) メコンから陸に上がる

もう、6時間も乗っている。
そろそろ我々の降りるところが気になり出す。
其処が終点なのか、途中なのかも判らない。
刺青の若者が、やっとのことで理解してくれたらしい。
時計の4時を示した、あと一時間だ。
河の分岐が次々に現れ、島島が出現し出した。
マンガ如きの地図で見ると、メコンが熊手のように広がり、
やがて、滝となってカンボジャに流れ落ちる筈だ。

DSCN0573.JPG

「此処だ」
と言われ慌てて船を降りる、降りたのは我々だけだ。
着いた田舎港にはトゥクトゥクが無い!
ムアンコーンは街と言うより部落、四、五軒の民家と小さなお土産屋、
粗末な食堂、その食堂に腰を下ろす。 
冷えたビールが無い。

降りた所はメコンの川中の一番大きな島、コーン島の西端、
今日の目的地は島の東端のムアンコーン、ここから8km程有る。

トゥクトゥクくらいは有るだろうとたかを括っていたが、何も無い。
「ムアンコーンまで行ってやる、乗れ」
とオートバイの男が寄って来た。
二輪車に3人乗りは身の毛がよ立つ。
一人の男が、
「その内にトゥクトゥクが来るよ」
と教えてくれたような気がした。
どうしたものか決め兼ねて、暫く村をウロウロする。

DSCN0574.JPG

50歩も歩くと村外れ、東に真っ直ぐ土の道が伸び、遥かに水田が続く。
村外れの万屋には僅かの日用品、煙草、薬草が並び、
ベンチで人の良さそうな親父が煙草を吹かしている。

DSCN0575.JPG

煙草を買って親父の隣に坐る。
「何処から来た?」
「日本」
「好い天気だね」
「そうだね」
何語で話したか忘れたが、何とか話が通じるものだ。
「トゥクトゥクは来るの?」
「もうすぐ来るよ」
そんな話をしている内に、トゥクトゥクの音が近づて来た。

走り出そうしたらエンジンが掛らない。
「急ぐ旅では無い」
一旦乗ったトゥクトゥクから降りる、
運チャンがあちこち弄りまくって、やっと、エンジンが掛った。
本当の、本当の田園地帯が広がる。
丁度田植えの時期、苗床の青が瑞々しい。
時々水牛が横切る未舗装の道を猛烈な勢いで走り抜ける。

土地が低いのだろう、時折、道いっぱいに水が流れる道を、
水飛沫を上げてトゥトゥクは走る。
エンジンの具合がおかしいと思ったら、水溜まりの真ん中でエンストだ。
長い間、セルの音が空しく響く。

DSCN0576.JPG

野宿を覚悟する。








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posted by モトイケ at 11:20 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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