2019年01月03日

アンコールワット記6 Ta Kev

名前の意味は「クリスタルの古老」。
造営途上で放置されたままの姿だ。
そのせいか、或いは意図的にか、
壁面装飾が殆ど施されていない。
それがかえって、一抹の静寂さを醸し出している。

この窓などはどのように仕上げるつもりだったのだろうか。

DSCN0500.jpg

当時の石組みの手法などが垣間見られ
建築手法研究上は貴重なのだそうだ。

DSCN0502.jpgDSCN0501.jpg

造営途上で放置された理由には諸説がある。
11世紀の初めジャヤヴァルマン5世が造成を始めたが、
王の急死により作業が中止された、
或いは、作業中に落雷があって縁起が悪いと中止された、
他の権力者によって王が放逐された、
とか諸説があるが最後の説が有力らしい。

11世紀初頭、アンコール王朝は王位継承で混乱したらしい。
世襲ではなく実力での王位継承だったのだ。

DSCN0503.jpgDSCN0506.jpg

DSCN0504.jpg

DSCN0512.jpg

アンコールワット造成はこれより100年以上後になる。
当時としては最大級の建造に取り掛かったのではないだろうか。
権力を握った王は王都と大寺院を建設し祭儀を執り行うのが義務であったのだ。
その義務を全うせず、
未完成で造営を放置せざるを得なかった王の無念さはいかばかりであったろう。

スポンサーリンク

posted by モトイケ at 09:46 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: